焚火山行中奥川赤倉谷

コージの事故で今年はまだ谷中で焚火を楽しめていない。当初はもう沢はダメかと思われたが、日に追うごとに調子が良くなり、沢にも復帰することができた。

6月15〜16日は休みを合せて、中奥川の赤倉谷に行ってみることにした。テン場は奥ノ平源流。奥ノ平谷源流は、その名の由来となったのか、あちこちに台地が広がっていて、いつかそこでキャンプしてみたいと思っていた。

まだ溯行したことのない、中奥川赤倉谷を台高主稜まで詰めて、尾根越えし、奥ノ平谷源流で一泊するというプランを思いついたのだった。

巨岩帯抜け口の滝。

林道を赤倉谷出合まで乗り入れ、広場に駐車する。ここは、私たちがわらじに入会した年に納山祭が行われた場所。当時あった小屋はすでに倒壊していた。あの時は暴風で、小屋の中で一斗缶の中の焚火を囲んだ記憶があり、懐かしい。

入谷すると、いきなりの淵。浸かるにはまだ寒くて躊躇するが、両岸壁が高くて、結構、高巻かれそう幸い水量少なく渡渉で済ませそうなので、アルバイトより一時の寒さを選択。浸かるとやっぱり寒くて、思わず声が上がる。

河原となると、ちょっとした巨岩帯となり、コージはボルダーで乗り越えるが、ボッカしている私はしんどいので、またもや水に浸かって、右側から乗り越えることに。合流し、出口には5mほどのナメ滝は、水がほとんどない。

丈屋滝。

河原をしばらく進んで行くと、右岸に厳つい岩峰が目に入る。両岸の壁もたってきて、谷は廊下となり、核心部の様相を呈する。どん突きには、広い釜の先にハングした15mの滝。滝自体は高くはないが、抉れた洞窟状の壁といい、両岸の側壁の高さといい、風格十分。これが、丈屋滝と名付けれた滝の姿だ。

丈屋滝の巻きにて。

さて、巻くとなると、かなりの大高巻きになりそうだが、滝頭へと続くバンドがあり、これに乗れさせすれば、最短ですまされそうだ。取り付くにはそこしかない、という箇所があって、ザイルを出して登るが、ザックが重い私は、張り出した岩が邪魔で仕方がなかった。

バンドを辿り、頭に続くナメ滝へコージは懸垂下降で谷に戻るが、ザイルが振られたら頭に吸い込まれなキワキワの場所。荷重の私はそこは断念し、もうちょっと上流へトラバースしたところで、谷に戻ることにした。

ちょっとしたゴルジュ。

広い釜を持った1mを越えると、長い河原となる。しかし、辺りは中奥界隈の多くの谷がそうであるような植林臭さがなくて、快適だ。斜滝を越えると、ちょっとしたゴルジュとなって、釜と小滝を連ねる。勝負が早いので、私は一瞬泳いで滝の左側に這い上がる。コージはへつろうと頑張っていたようだが、やはり諦めて直登してきた。

二段6m斜瀑。

ミニゴルジュを抜けると、またもや河原となる。石垣が見られて、仕事道が谷傍を通っているのかもしれない。河原を過ぎると、二段6m、横見でこっそり顔を出す6と釜を持った斜瀑が続くが、いづれも右岸をへつり抜ける。

辻居滝。

左岸に20mほどのほとんど水のない滝が掛かるのを見送ると、右岸にガレを見る。その先で谷は、急に右に曲がり、8が現れる。これが帰宅して調べたら辻居滝らしい。左側が登れそうだが、荷物が重いので、巻くことにした。

辻居滝を越えて間もなくし、右岸から滝を掛けてヒメマツ谷が出合う。段滝であるが、もっちりした岩肌が女性的な佇まいを見せていて美しい。陽だまりを見付けて、そこで休憩することにした。

休憩終え、出発すると谷は溝状に狭まり、右岸をトラバースし抜けると、二条3m、大岩乗った3mが現れる。4を越えると、再び右岸から連滝となってタイモチヤ谷が掛かる。ヒメマツ谷と共にこの枝沢も気になるが、今回はあくまで本谷を詰める。

赤倉谷源流ゴルジュ

小滝やナメや大岩を何となく越えて行くと、両岸の壁が迫った先に、二条の滝が掛かると、思いきや、右側の滝は左岸の枝沢に掛かるものだった。一応、滝傍まで接近してみるが、両岸擂鉢状のゴルジュに続く滝の突破には手古摺りそうなので、右岸から巻くことにした。今日はあくまでキャンプを楽しむ山行なのだから、直登に拘ってはいない。

ゴルジュ内には5m、5m、7mと滝が続いていた。ゴルジュを巻くと、三度目の長い河原となる。左岸には植林も見られて、奥地にありながら何だか人臭い。

続く